先週は「顔がむくむ方の場合、腎機能が低下気味かも? 時にはホルモンバランスの崩れから顔がむくむ、顔のむくみが取れない方もいらっしゃいます。」と言う話をいたしました。
今回は残りの二つ。
②手がむくむ
③足がむくむ
についてお話したいと思います。
②、③が続く方の場合は肝臓と心臓の働きが低下していないかを気を付ける必要があります。
心臓は命がある間、休む事なくポンプとして動いています。
血圧を測ると心拍数も確認いただけると思います。
大体60回~80回が心拍数の平均。
心拍数だけでなく1回の拍出量も大切で、1回拍出量は60ml以上であって欲しいです。
心臓のポンプ機能が低下してくると、手足に酸素と栄養を送り届ける力が低下しますから、代謝機能も低下してしまいます。
心臓のポンプ機能が低下する事によって、筋肉活動量も低下。
手足が冷たい方の原因となる場合もあるのです。
手足に動脈から送り届けられた血液は、手足を使って生まれた老廃物や二酸化炭素を静脈に回収し、心臓まで引き上げ肺で二酸化炭素を酸素に交換せねばなりません。
また静脈には内側に弁が付いていて逆流を防ぐようになっています。(動脈には弁は付いていません)
特に下肢、足からの血液は重力に逆らって戻らなければならず、逆流しやすいと言えます。
それでも上手く血流が保たれているのは静脈の周りの筋肉がポンプの働きをするからです。
ふくらはぎが第二の心臓と呼ばれるのもこの作用があるからです。
ところが血管を支えている筋肉量が低下してくると弁の働きも低下し手足はむくむような傾向に。
お分かりいただけますでしょうか。
足がむくみやすい、むくみが取れないという方は、足裏の静脈の状態を確認ください。
足首からヒザ裏にかけて青く流れる静脈の状態です。
静脈が蛇行する所々にデコボコした瘤(コブ)は無いでしょうか?
このデコボコとした瘤、これが静脈瘤。
では、この瘤(静脈瘤)は取れないのか?と言えば、肝臓を元気にし心臓のポンプ機能を少しだけ上げるサポートをすると、見事に瘤が消えむくみも解消するんですよ。
続きはまた次週。