先週は身体の水分補給を怠ると脱水の危険性が高まる話から、水分保持力を向上する為に出来ることがありますよとの話で終わりました。今週は何が出来るのかについて話していきたいと思います。 身体に水分保持力を上げるために一番大切な事は、やはりバランス良く食事をしていただけているかです。年配の方のみならず若い方でもタンパク質(肉、魚、卵や大豆等)を毎日摂れているかが鍵となります。身体にとって必要な三大栄養素と言われる物の中で炭水化物、糖質そして油は、どれだけでも身体に貯蓄できます。けれどもタンパク質だけは貯蓄する事が出来ません。と言うことはタンパク質だけは毎日、毎日、必ず食べて頂かないと身体が失調を起こす原因ともなりかねません。
タンパク質は身体の血液を作る主原料であり、骨や筋肉を丈夫にする為にも必要です。また神経やホルモンもタンパク質が無いと作ることが出来ません。以前にも話したように肉や魚が苦手な方は、ゆで卵か目玉焼きを最低一日一つは食べるようにしてくださいね。食べることが出来る方は、一日二回食べていただいても全く問題はありません。 3月は冬の間、枯れて静かに力をため込んでいた草木も、少しずつ芽を付け動き出す時です。私たちの身体も、心地よく動くことが出来るよう元気な血液と筋肉を作るためにもタンパク質を毎日、摂取する事を忘れないで下さい。タンパク質をしっかり摂る事によって水分を保持する力も上がります。
二番目に、忘れず続けていただきたいことは運動です。筋力が衰えてくると水分を保持する力は低下して行きます。毎日、出来る限りで良いですから体に少し負荷をかけましょう。決してジムに通って筋トレして下さいと言う訳ではありません。たとえば各ご家庭のテ―ブルに手を置き、腕立て伏せをする、椅子に浅く座り、ゆっくり前屈しお腹に力を入れて頭を持ち上げることを繰り返してみると良いと思います。どちらも10回くらい続けられるようになって頂けたら最高です。是非お試し下さい。NHKで流れるお昼の体操も良いですね。毎日、体に少し負荷をかけ、体を伸ばすようにしてみて下さい。
身体を支える良い食事と運動はどなたにとっても必要不可欠。
皆さん元気に過ごしていきましょうね。
ではまた来週。