春が深まる中、今週16日から春の”土用”に入りました。
季節の変わり目を気をつけて過ごして下さいと言いますが、”土用”をどう過ごすかが一番
大切かもしれません。今週は”土用”について書いていきたいと思います。
私は、陰陽五行説を大切にしており、ご相談者に漢方薬を選薬する時も良く五行説を話します。
人の身体は小宇宙であり、内臓は五つの性質を持っている、五つの性質は”木火土金水”とあり
それぞれが”肝心脾肺腎”と深く結びついていると言う話です。
季節もこの五つの性質と繋がっており、たとえば、木の性質は春を表し臓器では肝の働きを
大切にする事を教えています。日本には四季があり季節ごとの性質と臓器を書きますと
火は夏で心、金は秋で肺、水は冬で腎となります。
ここまでお読みくださった方はお気づきと思いますが”土”の性質が抜けてますね。
土の性質が今回のお話する核、土用と結びつきます。
土の性質を持つ臓器が”脾”。脾はあまり聞きなれないと思いますが胃腸の働きと考えて頂いても
良いと思います。脾(胃腸の働き)が衰えないよう気をつけて欲しい季節が”土用”なんです。
春は草木も新芽を出し育つ季節ですが、大きく育つ木は土の中に深くしっかり根を張ります。
また大きく育つ木の土壌は、アミノ酸やミネラル、微生物等、木が育つ環境が整っています。
五行説は自然界における土の働きは、人の身体に当てはめると脾(胃腸の働き)であると
教えています。では土の働きを整える季節、土用の過ごし方はどうすべきなのかについては
また来週!