今週は春の”土用”の過ごし方と食養生について触れていきますね。
先週も話しましたように、春は自然界においても草木が大きく成長する季節です。
私たちの身体も例外ではなく、寒かった冬から暖かくなり活動がしやすくなった春は全身が
栄養を求める季節でもあり、食欲が旺盛になる方も多いと思います。
特に土用の期間は”土”の働きを持つ”脾”(胃腸の働き)は亢進する傾向にある期間です。
土用は季節の変わり目ですから夏に向けて胃腸が頑張ろうとするのかも知れません。
そこで考えて頂きたいのですが、食欲があることは良いのですが食べて頂く物と食べ方、間食
には注意が必要です。身体を動かす為の材料として一番早くエネルギーを産生してくれる物は
糖質、炭水化物です。春は活動の季節ですから食事を短縮できるコンビニのパンやおにぎり、
ファーストフード店のスパゲッティやカレーライス、ラーメンばかりになる方がおられますが
そうした食事が続いて良い事はありません。また運転をして疲れた、家事をして疲れた、本や
パソコン、スマホを見て疲れたとチョコレートや甘い飲み物を絶えず口にする方も注意が必要
です。糖質、炭水化物は直ぐにエネルギー産生を起こしてくれる半面、エネルギーの持続力
がありません。甘い物でエネルギー産生するモードを脳が覚えると常に甘い物が欲しい身体に
なってしまうのです。そして怖い事に”脾”(胃腸の働き)が亢進する土用は胃腸が甘い物を
欲しがる期間でもあるのです。本来、甘い物は胃腸が疲れ食欲が低下している時に胃腸の立て
直しとして少しづつ取ると良い食材です。ところが土用の期間は胃腸がさらに元気であろうと
する為か、一度、癖がつくとどれだけでも甘い物を受け入れてしまいます。
話が長くなってしまいごめんなさい。今日は甘い物の摂り過ぎには注意する事だけご理解
下さい。続きは来週水曜日にアップします。💦