先週はトウガラシの話を書きましたが、トウガラシと並ぶ香辛料と言えばコショウですよね。
私はコショウが大好きです。
コショウにも発汗作用と身体を温める働きもあるのですが、コショウの使い方として覚えておいていただきたいのは、コショウは肺の働きを活発にしてくれる香辛料である事です。
コロナやインフルエンザ時にも咳が長く続き体力が奪われ回復が遅れる方がおられます。
咳が長く続くと心臓にも負担をかける事があり、「心筋炎」を起こしている事もあったりするのです。
咳が長く続いている時の肺の状態を簡単に見分けるとするなら、お風呂に入った時に咳が鎮まるかどうかです。
もし湯気が上がっているお風呂に入って咳が鎮まった、少し楽だったのであれば、肺の中は乾燥しています。
逆にお風呂に入って咳が酷くなったのであれば、肺にいらない湿気がこびりついている状態です。
こうした状態を見極めて漢方薬は使いますが、肺の働きを元気にする食養生をせずに薬だけに頼っていると、いつまでも長引く咳に悩まされる事も多々あります。
前置きが長くなりましたが、咳が出だしたり何となく息がしづらいとか息が上がりやすいという症状が出てきた時に、玉ねぎ黒コショウスープはお勧めです。
玉ねぎも肺を調整する働きのある食材。
そこに気血の巡りを良くし肺の働きを整える刺激となるコショウが入ると、肺の機能が高まります。
人の身体は血液に酸素を取り込む肺の働きがとても重要。
玉ねぎだけでなくニラやニンニクも肺にはとっても良いですから、この時期も食べてくださいね。
当然、深海ザメエキス・スクアレンやエゾウコギ、馬心筋エキスは肺の働きが弱っている時には使わない手はありません。
コロナ後遺症で咳が続くような方にはぜひ試していただきたいと思います。
花粉もいよいよ増えてきているようですが、皆さん元気に過ごしていきましょうね。
ではまた来週。