皆さんこんにちは。
先週は、まずゆっくり遠くに息を吐き、吐いた後に鼻から息を吸いましょう、こうする事で肺が鍛えられガスの交換がスムーズになり、全身に酸素の供給力が高まる事で自律神経バランスも整う話をいたしました。
漢方理論では肺は「内なる外」と言います。
この事の意味は、肺は大気から酸素を摂り入れ二酸化炭素を吐き出すという働きをする臓器。
大気(外)から肺(内)という意味です。
この考え方にもう一つ当てはまる臓器があります。
皆さんどこだかお分かりになりますか?
それは腸です。
腸は口から食道を通り、胃を通過し、小腸で栄養を摂り入れ、必要の無い物は大腸に送り込み、最後は肛門から排泄するという一本の管(くだ)後半部。
特に体内に必要とされない老廃物を体の外に排出する働きを持つ大腸は肺と同じ考え方にあるのです。
体に必要の無い二酸化炭素をしっかり吐き出す事が大切なように、体に必要の無い老廃物を体外に出す事。
この二つの「出す」は生命維持の基本となります。
9月から、秋になると肺の働きに負担がかかりやすい事について話してきましたが、漢方理論では肺の働きと大腸の働きは同じグループ。
肺の働き、大腸の働きが弱ってくると、体にとって余分な水分、栄養とならない物やエネルギーを作った後の老廃物を汗や小便、大便として出せなくなる。
するとどこに出てくるか?と言えば、鼻水や目ヤニ、耳の中がグチュグチュしたり、皮膚にブツブツ、痒みとなって出てきます。
もともとアレルギーがある方(喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎等)は秋に症状が悪化する方も。
当店は上記のようなアレルギーのご相談をよくいただきますが、食べ物を注意する事を一番に肺と大腸を元気にしていただく漢方薬とサプリメントでほとんどの方が落ち着いていただいています。
どなたも肺と大腸の働きを整えておくと、秋を過ごしやすく冬に備える力が上がる事を覚えておいてくださいね。
来週も大腸の話をもう少し続けたいと思います。