寒暖の差が激しい晩秋ですが夜になるとグッと冷え込んできました。
新型コロナウィルス第8波も広がっていますからコロナウィルスによる症状なのか、季節性のインフルエンザも含めての風邪の症状なのかは分かりませんが、身体がゾクゾクするという寒気を訴えられる方が徐々に増えています。
新型コロナウィルスであろうが季節性の風邪であろうが治し方は同じで、まず体力を落とさないようにし、早くウィルスを体外に排除できる力を上げてあげる事を第一とし、後は諸症状に対応する漢方薬等を使い体調の回復をお手伝いさせていただいております。
麻黄湯(まおうとう)という漢方薬があり、新型コロナウィルスに罹患して高熱となった方が服用された所、解熱効果が認められ名前が知られる所となりました。
漢方理論では麻黄湯は身体から汗を出し、汗と共に風邪(ふうじゃ)を排出すると考えられ使用されてきました。
汗を出して体調が整う方は体力がある方、風邪かなと思っても食欲は落ちていない状態にある方です。
ですから体力が落ちており食欲も無くなっている、すでに自分で汗をかいている方は麻黄湯では症状を改善する働きをしてくれず、かえって体力を低下させ、負担となる漢方薬となってしまいます。
ここを間違えると時に大きく体調を崩す原因にもなってしまうのです。
よく風邪をひいたら葛根湯。
テレビでコマーシャルもしていますし、聞かれた事がありますよね。
ただ葛根湯にも麻黄が入っており、使い方としては麻黄湯と同じ事を考えなければなりません。
ほとんどの方は風邪をひいたら葛根湯で間違いないのですが、麻黄湯と同じ様に自身ですでに汗をかいている、食欲が低下している場合には使わない方が無難です。
では自身ですでに汗をかいている、食欲の低下も見られる、場合によっては下痢と寒気を伴う様な状態にある方だったら何を使ったら良いか・・・は次週にお話ししますね。
ではまた来週。