9月に胃腸の状態を整えておくと、寒くなる冬に一番必要となるエネルギー(熱)を作る力を落としません。
秋の体調管理が冬を乗り切る決め手となります。
秋は何を食べても美味しい季節。秋を楽しむためにも胃腸は整えておきましょう。
私の店でのお話をしますが毎年、夏が過ぎると 「食欲が無く、何もやる気が起こらない」と相談をいただく事がよくあります。
私は体調相談を受ける時に「アッカンベーと舌を出してみてください」とお願いします。
舌には五臓(心・肺・肝・腎・そして脾胃)の状態が現れます。
舌の上に付く苔の色や舌の色、舌の厚みや大きさ、舌の裏に走る血管(静脈)を見て、五臓や血管の状態が推測できるのです。
中医学では「舌診」と言われ、毎日のセルフ健康チェックにも活用できます。
胃腸が弱り体液の減少も起こってくると舌には如実に変化が出てきます。
舌に苔が薄く空いてしまうような方の場合、栄養補給として最適なのはテールスープなのですが、テールスープを作る事はできないとの事で、代わりとなる栄養剤と2種類の漢方薬の服用をお願いしました。
そしてオクラも!
食欲が無くなる原因も様々ありますが、9月に食欲低下を起こす方は程度の差こそあれ暑い夏に冷たい物を摂り過ぎた方がほとんどです。
「食欲が無く、何もやる気が起こらない」までの症状を起こす前にトウモロコシやオクラを食べて、胃腸を整えてくださいね。
どなたにもこの時期はトウモロコシとオクラを食べていただく事をお勧めします。
元気に過ごしていきましょう。
ではまた来週。