先週は腎の働きが低下してくると老化現象が現れる、という話のサワリをお話しました。
今週は腎の働きをサポートする食材について話したいと思います。
腎の働きが整っている、低下していない方の特徴の第一は、寒さがあまり気にならない、という事です。
程度の差こそあれ、寒さに強い方は腎気(腎の働き)が強いと言えるでしょう。
私の知人に、秋から冬に寒さが増してくる季節が丁度良いと言う人もいて・・・
まさに熱量の塊と言いますか・・・
このような方の場合は、寒くなってきたと言っても食材は特別温かい物を必要としない訳ですが、多くの方の場合は体を温める働きがある食材を多くしていただいた方が良いと思います。
植物で考えてみますと、種をまいて土の上に育つキュウリ、ナス、トマト、ニガウリ等は傾向として体を若干冷やします。
反対に、土の中で育つ大根、レンコン、山芋、ゴボウ、土の上ですがカボチャは体を温めてくれる食材と思っていただいて良いです。
夏に葉物も含めキュウリやトマトを多く食べましょうと言うのは、夏の暑さで体が熱を持ち火照る状態を冷ますためにという考えにもとづきます。
夏に葉物やキュウリ、トマト、ナス等をメインに食べていただいたとするなら、冬は土の中で育った大根、レンコン、山芋、ゴボウ等をメインにし、夏野菜と逆転させてください。
またこの季節は油断をすると風邪、インフルエンザ(新型コロナウィルスも含まれるのでしょうか)に一番注意しなければならない季節でもあります。
免疫力を調整し、体のバリア機能を高めてくれる食材もしっかりといただきましょう。
まず発酵食品。
毎日お味噌汁はいただくようにしたいですね。味噌を上手く料理にお使いください。
納豆もよく食べていただけたらと思います。
そしてなんと言ってもニンニク、ショウガ。
この二つは間違いなく体を温め、免疫力を整えてくれます。そこにプラスして椎茸等キノコ類も食べていただきたい食材。
今週はここまで。来週に続きます。