今週はどうすれば腸内を元気に「快腸」にしていただけるかを綴りますが、先週までお話した事を整理してみましょう。
今年に入ってお話している事は「身体に炎症を作らせない食養生」を大きなテーマとし、身近な所、まずは花粉症対策に繋がるお話を続けています。
花粉症は近年著しく増加していますが、半世紀50年前には花粉症のような病状が出る方はほとんどいませんでした。
花粉が何か悪さをすると自身の体が認識してしまい、排除しようと涙や鼻水が出る症状が花粉症。
少し難しい言い方をしますと、花粉が抗原(体に防御反応を起こさせる物質)となり、体は花粉を排除するため抗体(体が異物を覚え排除するために防御反応のスイッチを作動させる)を作り、免疫反応を起こした結果、涙や鼻水を出し排除しようとしているのです。
では本当に花粉は体に何か危害を与えるのでしょうか?
花粉から身を守るために防御力を高めなければならないのでしょうか?
決してそのような事はないと思います。
繰り返しますが、花粉が自身の体に何か悪さをするとの過剰免疫反応を起こす方が増えてしまった事により花粉症という病名ができました。
長々と話してきましたが、作る必要のない過剰防御反応がなぜ起きてしまうように現代人がなってしまったか・・・
やっとたどり着きました。
これはひとえに腸内環境を悪くする食生活に50年前からどんどんシフトされ、いつも話す「袋のもの」に頼る生活が増え、旬の物、魚と野菜、お米と味噌汁をいただく食生活が減少した事も大きな原因と言えます。
腸内環境を整え、腸の働きをスムーズにしてくれる食べ物として食物繊維をたっぷり含んでいる物を忘れないでください。
食物繊維には栄養として吸収される物と、吸収はされないけれど腸管を動かし掃除してくれる不溶性の物がありますが、昆布、ワカメ等の海藻やゴボウ、ニンジン等の根菜、そして何と言ってもサツマイモ!
そして食べていただけるなら玄米や麦、雑穀類をよく噛んでいただく事。
腸内細菌の餌、オリゴ糖を多く含む玉ねぎやニンニク、朝にバナナも良いと思います。
朝にバナナと一緒にリンゴ、そこにヨーグルトをプラスする。ぜひお味噌汁と一緒にお食べください。
そして良い油!
これが腸内環境を整え、アレルギーを克服する第一歩。
良い油の事は何度かお話してきましたが、また来週触れさせていただきますね。
その後に腸内のメカニズムについてお話していきたいと思います。