本格的な春の陽気に包まれる日々となりました。
名古屋でもすでに夏日と言われる25℃を超える日があったりで大変です。
車に乗ると温室状態。
私は窓を開けて走れますが、花粉症の方はそうもいかない訳で。辛い所ですね。
エコ生活を送るためにも花粉症を克服していただけたらと思います。
2週前のブログで、東洋医学理論で言う「肝」の働きについて書きました。
その中の②と③
② 血を蔵す(ちをくらす)
血の貯蔵庫として「肝」は働き、血の量を調節する。
③ 目に開竅(かいきょう)し、筋を主(つかさど)り、華は爪にある
血液を蔵す働きとの関係が深く、肝血によって目、筋、爪を栄養する。
しっかりと血液を造り、「肝」に血液を貯める力がないと目が疲れ、筋肉を作ることができず、フニャフニャな爪になってしまう。
春に目の不調を訴えられるご相談が何件かあります。
お話を聞かせていただくとやはり「肝」の働きが低下していると感じます。
目の働きを整えるために酸素と栄養を絶えず届けられている訳ですが、「肝」の働きが低下していると供給が間に合わなくなり、目は疲れやすくなります。
また「肝」の働きの低下は、目に煮込み料理で言う所の灰汁(アク)も作りやすくなります。
眼精疲労は自身がアクをすくって処理する力の低下、細い目の血管の中にたまった老廃物を処理する力が低下していることに深く関係があります。
目の中に細い糸が現れだしたり、時々物が二重に見えたり等の症状が出る方もおられます。
目に疲労や不快症状が出ている方は「肝」疲労が出ているかもしれません。
まず一番大切なことは睡眠時間をたっぷり取ること。
いつも言うことですが、血を造る材料タンパク質補給は損なわないこと。
そして目の血管に溜まるアクを掃除してくれる鯉の肝を中心とした漢方薬の服用をおすすめいたします。
食材で目に良いと言われる物の代表はアワビ。毎日アワビという訳にもいかないけれど、たまに食べていただくことも良いと思いますよ。
でもアワビを肴に一杯が進まないように注意してくださいね。
ではまた来週。