今週こそ、なぜ春は気の乱れが起こりやすいかについてお話していきますね。
二週前に、寒かった時は比較的じっとしていた私たちが暖かくなってくると外に出たくなる、気分的に暖かくなると動きたくなると話しましたが、皆さんはどう思われたでしょうか?
外気に人の身体、私たちの気分はかなり影響を受けます。
お天気予報で気象予報士の方が「陽気が上がってきました。」と使われますよね。
陽気は外気の事だけではなく、私たちの身体も陽気を出すような取り持ちになってきた事を指します。
陽気とはエネルギーを作り出す力とも言えます。
私たちの身体がエネルギーを作り出す時には、動こう、動きたいと言う「氣」が起こり肉体が応えて行動となります。
ところが「氣」があっても肉体に応えるだけの材料が整っていなければ・・・
少し動いた、活動しただけでひどく疲れてしまう、時には気分が悪くなる、またイライラが始まってしまうと言う症状が現れやすくなります。
例えるなら、車で言うガス欠状態。
テレビ東京で「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」と言う番組がありますよね。
出川さんとゲストがスイカのヘルメットを被って走る番組です。
一回の充電で20キロくらいしか走る事ができないので、しょっちゅう原付バイクを押して歩くシーンが出てきますが、まさにこれ。
私たちの身体もしっかり充電できていないと、すぐにガス欠(出川さんの原付バイクは充電切れですが)が起こってしまうのです。
ず~っと以前に、「氣」と言う字、「气」に米が入っているお話をしました。
再度要約しますと、米が身体の原材料であった時代に雲の流れから生まれた「气」の中に米を入れ、人の身体を動かす力を表す漢字として「氣」が生まれました。
現在は身体の原材料として、お米だけ食べていれば良いとは誰も思いません。
ただ「氣」には、米が身体の原材料の時代も今もお腹を働かせる力によってエネルギーが生まれると言う意味が含まれています。
バランスの良い食事と共に感謝していただいた食べ物をエネルギーに変換するサポートをしてくれる漢方薬を使ってみるのも、春のコンディションを整える一つかもしれません。
ではまた来週。